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sky vs skies, water vs waters

先日のT先生担当の記事、”June Gloom”の添削をしているときに、不思議に思った箇所がありました。タイトルにもある通り、”skies”と”waters”の表現です。
学生時代、小難しい英文法はなんとな~く理解した気で誤魔化してきた私…。

前述のブログを読んで、
skies…空って一つじゃないの?waters…液体って不可算名詞じゃなかったっけ…?と頭に浮かび上がるクエスチョンマークたち…。
ということで、これらはいったいどういうことなのか、T先生に聞いてみました。私のように、このあたりの使い分けはややこしくて苦手だよ!という方。今日のブログで一緒に学んでいきましょう!

まずはskyの例文から。

There are no clouds in the sky.
空には一片の雲もない。

I saw many birds in the sky.
空にたくさんの鳥がいるのを見た。

このように一般的な空の話をするときは、単数形を用いますよね。

では複数形となるのはどのような場合でしょうか。

Skies will turn partly cloudy.
空模様は晴れ時々曇りになるでしょう。

California has clear skies around 170 days a year.
カリフォルニア州では年間170日ほどが晴天となる。

季節や天候、時間によって変化する空を表すときや、特定の地域で限定した空・天候を指す場合に複数形となるそうです。

 

次にwaterの例をみてみましょう。まずは単数形waterの場合。

We went swimming in the sea, but the water was too cold.
私たちは海へ泳ぎに行ったが、海水は冷たすぎた。

She drinks a glass of water every morning.
彼女は毎朝コップ一杯の水を飲みます。

こちらも、一般的な水・海水を指す場合は、不可算名詞のwaterで表します。

一方、特定の海域や湖・川などを表す場合は、

He traveled the waters of the North Pacific.
彼は北大平洋の海を旅した。

The waters of the river pass through many states.
その川は多くの州を通って流れる。

このように可算名詞となり複数形となります。

原則不可算名詞の単語でも、具体性を伴うと種類として数えられるようになるため、可算名詞にもなり得るそうです。

 

ここで注意が必要なのは、複数形だからと言って「2つ以上あること」を意味しているわけではないということです。硬い表現をすると、強意複数(intensive plural)と言い、強意を目的とした複数形であり、具象名詞の場合には、「広がり、重なり、連続」を表わすそう。

また”Skies will turn partly cloudy.”の文章を”The sky will turn partly cloudy.”のように単数形に変えて表すことも可能ですが、複数形にすることによって、より詩的な印象となり、T先生の言葉を借りるなら、ストーリーを読んでいるかようなのエレガントさがでるそうです。

微妙な表現の違いですが、日本語にはない感覚で面白いなぁと感じました。

 

新潟エリア Y.T

Published inブログ英会話