9月も半ばを過ぎまして少し朝晩は涼しさも感じますが、蝉の声もまだ聞こえる福岡です。
私の勤務校にオランダ出身の先生が居まして、先生とお話する機会が多いので、今回はオランダの事に少し触れてみます。
九州の長崎にはオランダ風テーマパーク、ハウステンボスがあります。ハウステンボスはオランダ第4の都市、ユトレヒトにそびえる「ドムトールン」など、オランダの街並みが忠実に再現されているようです。福岡からは電車や車でも2時間程度で行けますので、私も何度か訪れたことがあります。アトラクションもありますが、私のおすすめはレンタサイクルで街並みを楽しみながらサイクリングをすることです。
こちらはオランダユトレヒトの「ドムトールン」
こちらはハウステンボスの「ドムトールン」
さて、オランダの正式名称は
Kingdom of the Netherlandsです。
日本では何故”オランダ“というのでしょう?
オランダの政治・経済・文化の中心地であり、アムステルダム、ロッテルダム、ハーグなどの主要都市が位置するオランダ西部の地域、「ホラント」のポルトガル語読みのようです。そして、ポルトガル語読みの「オランダ」がそのまま日本に定着したというわけです。
私たちが普段使っている日本語の中には、オランダ語が元になっているものがあります。
ビール(bier)
オルゴール(orgel)
おてんば(ontembaar)
ランドセル(ransel)
ポン酢(pons)
福岡最大のお祭り、「博多どんたく」のどんたく(zondag)もオランダ語の由来ですね!
そして、オランダの母国語は英語ではありませんが、共通語である英語の教育が盛んで、非英語圏における英語力世界一のレベルともいわれています。
英語のみで卒業できる大学もあり、2022年度版「THE世界の大学ランキング」トップ100には、アメリカ、イギリスに次ぎオランダの大学7校がランクインしています。ちなみにドイツも同じく7校がランクインしていました。
九州程度の大きさの国と考えると、教育の水準の高さを感じます。
また、オランダ語は英語と類似、共通点も多いためオランダ人は一般的に英語が上手だということです。オランダ旅行は英語だけでもさほど困らずに旅行が楽しめそうですね。
そうはいっても、やはり相手の母国語で言葉を交わすことはその国の人にとって、嬉しいことです。
Ik ben~ イクベン~ 「私は~です。」
My naam is マイナームイズ 「私の名前は~です。」
Aangenaam(kennis te maken.) アーハナーム(ケニス テ マーケン)「よろしく(お願いします。)」
せめて挨拶くらいはできるといいですね。
もう一つの面白い事実
オランダ人がナポレオンに降伏したとき、フランス帝国の一部になりフランスの旗を挙げなければなければなりませんでした。つまり、オランダにはオランダの旗を挙げることを許された場所がなかったのです。その当時、長崎の出島だけがオランダと呼べる唯一の場所だったそうです。
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