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正体不明!?フランスに現れた謎の獣とは?

みなさんこんにちは!新潟はだんだんと涼しくなってきましたね。今日は皆さんを更に涼し~い気分にさせるちょっと怖いお話をご紹介します。ネス湖のネッシーやビッグフットなど、世界には数多くの未確認生物の目撃情報がありますが、実はフランスにもとても有名な正体不明の生物の話が脈々と伝わっています。

遡ること18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方(現ロゼール県)。1764年から1767年にかけてのわずか3年の間に100名以上の女性や子供がオオカミに似た謎の獣に襲撃される事件が起こりました。その体は牛くらいの大きさで、全身が赤い毛に覆われ、背中には縞模様があり、長いライオンのような尾っぽを持っていたと言われています。オオカミに似ているがオオカミではない・・・。その謎の獣を人々は「ジェヴォーダンの野獣(La bête du Gévaudan )」と呼びました。あまりに多くの人が襲われたため、この事件について耳にした国王ルイ15世が軍隊を派遣しますが、謎の獣を退治することはできませんでした。

1765年9月に狩人によって巨大なオオカミが仕留められ、これで事件は解決するかに思われましたが、同年12月に獣は再び姿を表し、次々に人間を襲いました。皆が獣を恐れる中、1767年地元の漁師シャステルがついに「ジェヴォーダンの野獣」を仕留めました。獣の死体を観察した地元の医師たちは口々に「こんな動物は見たことがない」と言ったそうです。

ただのオオカミの襲撃を誇張しただけ、アフリカから持ち込まれたハイエナが脱走した、オオカミと別の動物の雑種であった、狼男が襲撃したなど様々な説がありますが、未だにその正体は謎のままです。

この有名な獣の襲撃事件は小説や映画に度々登場します。日本でも公開され話題となった2001年のフランス映画「ジェヴォーダンの獣(Le pacte des loups )」は正しくこの事件を基に作られたアクションホラー映画です。ヴァンサン・カッセルやモニカ・ベルッチなど有名な俳優が数多く登場しており、非常に面白い映画ですので、興味を持たれた方はぜひご覧になって下さい!

新潟エリア R.Z

Published inフランス語ブログ