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おすすめフランス映画はこれだ!

みなさんこんにちは。新潟は相変わらずじめじめとした梅雨が続いていますね!雨が降っていると外に出るのも億劫になるのではないでしょうか。そんな時は家で映画をみるのはどうでしょう。今はインターネットで好きな映画が見れる素晴らしい時代ですよね!そこで今日は私がおすすめするフランス映画を2つご紹介したいと思います。それぞれ簡単に紹介しますので、興味を持たれた方はぜひ見てみて下さい。

 

おすすめその1「ルビー&カンタン」(原題:Tais toi!)

引用元: https://www.amazon.co.jp/dp/B07YTD2VHG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_9Q9X9EBEF7P3AB5BJGDX

フランスを代表する俳優のジャン・レノとジェラール・ドバルデューが共演した2003年のコメディー作品です。あまりにおしゃべりで周囲から敬遠され、もめ事の絶えないカンタン(ジェラール・ドバルデュー)と最愛の恋人を殺害され、その殺害相手から莫大な金を奪って隠している寡黙なルビー(ジャン・レノ)が刑務所で出会うところから物語が始まります。自分のおしゃべりを黙って聞いてくれる(仕方なく聞いている)ルビーを一方的に親友だと決めつけたカンタンはルビーと一緒に刑務所を脱獄し・・・。

この映画のおすすめポイントはとにかく笑える!ということです。ルビーがいくらうんざりしたという態度を見せたとしても全く意に介さずしゃべり続けるカンタンとそんなルビーをうざったいと思いながらも突き放すことのできないカンタンのやり取りが本当に面白いです。日本語のタイトルは二人の名前になっていますが、原題のTais toi!はまさに「黙れ!」という意味です。

 

 

おすすめその2「憎しみ」(原題:La haine)

引用元: https://www.amazon.co.jp/dp/B0002HSDVY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_YTPKYPMZ4W8DMVYZPFVJ?_encoding=UTF8&psc=1

こちらもフランスを代表する俳優であるヴァンサン・カッセルが主演し、カンヌ国際映画祭の監督賞等、数々の賞を受賞した1995年の作品です。パリ郊外のバンリュー(移民が多く住む、貧しい公営住宅地帯)を舞台に人種差別を扱っており、非常に心を揺さぶる作品となっています。

ある移民の若者が警官から暴行を受けて重体となる事件を発端に、パリ郊外でそれに抗議する若者たちの暴動が起こります。バンリューで貧しい生活を送り、日頃から世間に対する憎しみを抱いていたユダヤ系のヴィンス(ヴァンサン・カッセル)、アフリカ系のボクサーで物静かなユベール、おしゃべりなアラブ系のサイードの3人組が暴動の最中に警察が落とした拳銃を手に入れたことで、彼らの憎しみはどこへ向かうのか・・・。

移民問題という非常に重いテーマを扱った作品です。この映画に出てくる若者たちは、自らが移民なのではなく、親や祖父母の世代が移民としてフランスに渡ってきた、第2世代、第3世代と呼ばれる存在であり、貧困や差別から抜け出せず、荒れた生活を送っています。そんな憎しみを晴らす拳銃という道具を手に入れた彼らのたった1日の様子が映画で描かれています。初めてこの映画を見たときにはあまりの衝撃に呆然となったことを覚えています。決して楽しい作品ではありませんが、心に語りかけてくる作品です。

 

新潟エリア R.Z

Published inフランス語ブログ