日本で昔から歌われている童謡が数多くあるように、世界各国にも様々な童謡があります。イギリスではそういった童謡は『Nursery Rhyme』と呼ばれています。個人的に大好きで、いつの間にかたくさんのNursery Rhymeを覚えていました。そこで今回は、イギリスの子どもたちが親しんでいる作品で、巨大な卵の姿で有名な『Humpty Dumpty』を覗き、何が潜んでいるのかを探ってみました。
Humpty Dumpty
Humpty Dumpty sat on a wall ハンプティダンプティは壁の上に座っていました
Humpty Dumpty had a great fall ハンプティダンプティは落っこちてしまいました
All the king’s horses and all the king’s men 王様の馬や王様の部下も
Couldn’t put Humpty together again ハンプティを元に戻すことはできませんでした
Humpty Dumptyは、実際には巨大な卵ではなかったらしいのです。
1871年に出版された『Through the Looking-Glass and What Alice Found There (鏡の国のアリス)』の中で、ルイスキャロルが初めて彼をそのように描写したのですから、そのイメージに感謝するべきでしょう。
Humpty Dumptyは、実はとても大きな大砲だったらしいのです。
作家のリンダ・アルチンやQIエルブスなどは、イギリス内戦の際、コルチェスターの王党派軍が議会軍から数週間にわたって防衛できたのは、特に強力な大砲を持っていたからだと推測しています。
Humpty Dumptyという愛称で親しまれ、壁の上に据えられていました。
残念ながら、敵の攻撃で下の壁が破壊されると、大砲は地面に落下してしまいました。
言うまでもありませんが、王様の馬や王様の部下を使っても、『Humpty』を元に戻すことはできませんでした。
多くの聞き慣れたNursery Rhymeの歌詞の中には歴史的な戦いや悲しみ、そして日常生活の物語が隠れています。
これらの歌の本当の意味は、いつ、誰が作ったのかさえ正確にはわからないので、はっきりとは言えませんが、これらの詩歌の背後にある物語や伝説は、イギリスの歴史の一部を興味深く描き出しています。
新潟エリア K.M