英語学習のポイント

話す練習の際、特にお勧めしたいのが、きちんとしたある程度のレベルを持つ上質な英文の音読です。

本屋にいくと数え切れないほどの教材が並んでいますが、英文週刊誌、雑誌、小説、新聞など、気に入ったもの（そして自分の興味が続きそうなもの）をまずひとつ選んで声に出して読んでみましょう。始めるのはどこからでもかまいません、面白いと思った箇所から取り掛かって下さい。

また、ネイティブスピーカーによるCDなどの音声が付属しているものだとなお効果が得られるでしょう。
その場合は、ネイティブの声に合わせて同時に発音すると（これをシャドウイング=shadowing、影のようについて読むこと、 と言います）、リズムがつかめて良いかもしれません。まず口から英語に慣らしていくことが、話せるようになる近道です。

ただ、音読だけでは一度に読める分量がどうしても限られてくるもの確かです。
耳を慣らすために、意味がたとえ分からない英語でも「聞き流し」状態で聴いていくことも、頭の中を英語の回路にするという意味において有意義なことでしょう。
普段の映画を字幕なしで見る、ニュースを英語に切り替えて聞く、などは身の回りで手軽にできる英語学習法だと思いませんか？ラジオの英会話番組などを活用するのもひとつの方法です。単語帳を利用して語彙をふやすことも、表現力の向上につながることでしょう。

外国語を話せる、ということは、単に日本語以外の言語が流暢に発音よく口をついて出てくる、ということだけを意味するのではありません。
日ごろ自分が思っていること、考え伝えたいと思っていること、また回りの人達と交わしている会話、こういったことすべてが外国語を話す際にも当然出てきます。自分の意見をきちんともっていることも、話す技術の一つなのです。

最後に、外国人といっても同じ人間ですから、何かを伝えたいと努力すればその熱意には耳を傾けるでしょうし、間違わないようにと思うあまり口にすることを遠慮していては伝えたいことも言えずに終わってしまいます。
意思疎通をはかりたいというあなたの気持ちが、一番のコミュニケーション能力だということを忘れずに、英語の学習を進めていっていただけるよう願っています。

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