先日、家の近くのドイツソーセージを扱うお店で、Currywurstをみかけました。カリーヴルスト、みなさんご存知ですか?
ベルリン発祥のドイツ名物で、カレー粉とケチャップがかかったソーセージです。付け合わせにはパンやフライドポテトがついてきます。数年前ドイツに行った際、行く先々の市場やフードトラックで見つけるたびに買い、滞在期間中は毎日のように食べていたものです。
さて、ドイツと言えばソーセージのイメージですが、なぜこれほどにもドイツの食文化として定着したのでしょう。今日はその歴史について少し調べてみたので、ご紹介したいと思います。
かつてのドイツは、土地が痩せており作物がなかなか育たない環境でした。そのため雑草を餌とする家畜を飼育して、食べ物を確保していました。当時、牛はミルクやチーズを生み出す貴重な財産であるため、牛肉として食べるわけにはいきませんでした。そこで数か月で成長し、繁殖力の高い豚が生食として食べられるようになったようです。
ドイツの冬は長く厳しく、さらに家畜の餌となるドングリなどがなくなるため、家畜は食べるものがなくなってしまいます。家畜が餓死してしまう前に、肉をさばき長期保存する必要がありました。そのため燻製文化が発達し、ソーセージやハムがつくられるようになりました。
また一説によれば、ソーセージは兵士たちの携帯食料としても適した食べ物であったそう。体力を回復させ、空腹を満たし、短時間で食べられる。そんな便利な食料として、兵士たちはソーセージをもって戦場に行っていたのだとか。戦争を多く経験してきたドイツだったからこそ、ソーセージの製造技術が発達したのかもしれませんね。
新潟エリア Y.T