これからスペイン語を始めてみようと
考えているあなたに

スペイン語の文法について

名詞の性別

スペイン語の名詞にも、フランス語、ドイツ語などのヨーロッパの言語と同じく、男性名詞と女性名詞の区別があります。
各名詞がどちらの性に属しているかは、次の方法で区別できます。

  • 生物(人および動物)を表す名詞はその名詞の示す本来の性別に従う
    (例)
    padre(父)、hijo(息子)、profesor(男の先生)→男性名詞
    madre(母)、hija(娘)、profesora(女の先生)→女性名詞
  • 物を表す名詞は語尾に注目する。例外を除き、男性名詞は -o、女性名詞は -aで終わる
    (例)
    libro(本)、telefono(電話)→男性名詞
    casa(家)、mesa(机)、silla(椅子)→女性名詞
名詞の複数形

複数形は、その単語が母音で終わっている場合は hijo → hijos のように s を加え、
子音で終わっている場合は profesor → profesores のように es を加えます。

また、冠詞や形容詞も名詞の性によって変化します。
下に冠詞、形容詞の例を挙げておきます。

単数 複数
定冠詞・男性 el libro
[エル リブロ]
(その本)
los libros
[ロス リブロス]
(それらの本)
不定冠詞・男性 un libro
[ウン リブロ]
(ある一冊の本)
unos libros
[ウノス リブロス]
(数冊の本)
定冠詞・女性 la casa
[ラ カサ]
(その家)
las casas
[ラス カサス]
(それらの家)
不定冠詞・女性 una casa
[ウナ カサ]
(ある一軒の家)
unas casas
[ウナス カサス]
(数軒の家)
単数 複数
形容詞・男性 chico alto
[チコ アルト]
(背の高い少年)
chicos altos
[チコス アルトス]
(背の高い少年たち)
形容詞・女性 chica alta
[チカ アルタ]
(背の高い少女)
chicas altas
[チカス アルタス]
(背の高い少女たち)
動詞

スペイン語の動詞には、不定詞の語尾が -ar, -er, -ir で終わる3つの活用の種類があり、-ar動詞、-er動詞、-ir動詞、と呼ばれています。
活用パターンは-ar 動詞、-er 動詞、-ir 動詞でそれぞれ決まっていて、主語の人称によって、また単数、複数によっても変化します。つまり一つの動詞につき6種類の活用があるわけです。下に活用パターンを挙げておきます。

-ar 動詞
cantar
(歌う)
-er 動詞
comer
(食べる)
-ir 動詞
vivir
(住む)
yo(私) canto como vivo
tu(あなた) cantas comes vives
el(彼)・ella(彼女) canta come vive
nosotros / -as(私たち) cantamos comemos vivimos
vosotros / -as(あなたたち) cantais comeis vivis
ellos(彼ら)・
ellas(彼女ら)
cantan comen viven

実は、動詞の中には、英語と同じく不規則な活用パターンをとるものもあるのですが、この3つの活用パターンが基本なので、大変だとは思いますが頑張って覚えてくださいね。一度覚えてしまえば非常に会話がスムーズになるので、この動詞の活用は上達するための第一関門と言えるでしょう。

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