コーヒーホリックの私の朝は、1杯のラテから始まる。

"Good! thanks. Yes. Sure."
(おはようございます。はい、もちろん)

店員は軽やかに答え、続けてこう聞く。

"What's your name?"
(お名前は？)

ここからが問題だった。

"Maki."
(マキ)

カップに名前を書いた店員は、私のことなど気にしていない。
ただのルーティン作業。
しばらくして、バリスタがカウンターで名前を呼ぶ。

"Maggy?"
（マギー？）

……無視。

"Maggy!"

……誰？

"Maggy!"

店員の視線が私を捉えて離さない。

"You mean... me?"
（もしかして…私のこと？）

"Yeah, Maggy!"
（そうよ、マギーでしょ）

いや、私はマキよ。

☕＊☕＊☕

数日後、また同じス◯バへ。

"What's your name?"
（お名前は？）

考える間もなく、私は言った。

"I'm Maggy."
（マギーです）

"Alright!"
（承知しました！）

これで間違えられることはないはず。完璧。
そう思ったのも束の間。

"Meg?"
（メグ？）

……シカト。

"Meg!"

……また誰？

"Meg!!"

またしても、店員の視線が私を捉えて離さない。

"You mean... me?"
（もしかして…私ですか？）

"Yeah, Meg!"
（メグでしょ？）

もう、誰でもいいわ。

☕＊☕＊☕

それならば、と私は考えた。
スペルを伝えれば、間違えようがない。

"Sure. What's your name, hon?"
(もちろんです。お名前は？)

"M. A. K. I."

"Mmmmmm... got it!"
（はい……承知しました！）

しばらくして、バリスタがカウンターで叫ぶ。

"メイキ？"

……無視。

"メイキ！！"

……誰？

"メイキ！！"

またしても、店員の視線が私を捉えて離さない。

Again???!!!（またー？！）

"You mean... me?"

"Yeah, メイキ！"

私はマキ。でも……
それから私は、ス◯バでは自分の名前を「メイキ」と伝えています😂